■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■   Vol.186 『ふるさとメール能登穴水』 平成29年11月23日号 毎月第4木曜日発行 ■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■  フランス語で「新しいこと、新しいもの」という意味がある「ヌーボー」と いう言葉。毎年11月になるとボジョレーヌーボー解禁のニュースがマスコミ をにぎわせます。それに先駆けて11月9日、赤白合計6千本の能登ワインヌ ーボーが発売されました。その年の収穫をいち早く楽しめるヌーボーワイン、 今の時期にしか味わえない出来立ての瑞々しいフレッシュな美味しさで毎年好 評を博しているようです。  町内に広大な面積のブドウ畑を有している能登ワインを私たちが味わうこと は「地産地消」につながります。旬の食材、生産者の顔が見える安全安心、産 業の振興、観光地としての付加価値・・・。10数年前は耕作放棄地だった能登 ワイン工場で開催された新酒発表会に参加してそんなことを思いました。             ●○●○●○●○●○●○●○●○●○●○●○●              発 行:穴水町政策調整課              TEL:(0768)52−3625              URL:http://www.town.anamizu.ishikawa.jp/              メール:anamizu@town.anamizu.lg.jp             ●○●○●○●○●○●○●○●○●○●○●○● ▼目次 ★ 穴水町情報 ☆ 南アルプス市「かきまつり・まいもん朝市」 ☆ いにしえの能登めぐり 〜あえのことを訪ねて〜 ☆ 穴水ニュータウン無償分譲 申込受付中 ☆ ふるさと応援隊 募集中 ☆ ふるさと納税のご紹介 ★ 北國新聞*穴水ニュース ★★★ 南アルプス市「かきまつり・まいもん朝市」 ★★★★★★★★★★ 穴水町の姉妹都市である山梨県南アルプス市(旧八田村)で、本町の特産物を 販売するイベントを開催いたします。新鮮な能登かきを炭火焼きにてお召し上 がりいただけます。また、まいもん物産市やイカの無料配布なども予定してお ります。本場よりひと足早く「かきまつり」をお楽しみいただけるチャンスで す!ぜひ皆さまお誘い合わせのうえ、ご来場ください。 日  時:平成29年12月10日(日)午前10時 〜 午後2時 場  所:山梨県南アルプス市 総合交流ターミナル「ハッピーパーク」 (問い合わせ)ハッピーパーク TEL(055)285−2088  ★★★ いにしえの能登めぐり 〜あえのことを訪ねて〜 ★★★★★★★★ 国内初の世界農業遺産に認定された能登で古くから伝わる「あえのこと」神事。 暮れに田の神様を迎え入れる「田の神迎えの行事」と春先にその神様を送り出 す「田の神送りの行事」が、今でも各地で行われています。穴水町では、どち らの「あえのこと」も見学できます。 ※個人宅となりますので、参加者は役場より乗り合わせで現地へ向かいます。 ご了承ください。 日  時:平成29年12月5日(火)午後3時 〜 場  所:穴水町 森川祐征さん宅 (問い合わせ)穴水町観光交流推進室 TEL(0768)52−3790  ★★★ 穴水ニュータウン無償分譲 申込受付中 ★★★★★★★★★★★★  穴水ニュータウンは、奥能登の玄関口に位置し、のと里山海道の越の原イン ター・穴水インターの近くで自然環境・交通面でも利便性が良く、住環境づく りに適しています。  穴水町では、この穴水ニュータウンの土地を、町外からの移住者を対象に、 住宅地として無償で分譲します。定住奨励金交付制度により、最大100万円 の助成も併用することができます。 詳細につきましては、当町ホームページをご覧ください。 http://www.town.anamizu.ishikawa.jp 所 在 地:穴水町字大町ヨ地内(来迎寺住宅跡地) 分譲区画:1区画 約69坪 全8区画 対 象 者:町外からの移住者で、自己が居住するための住宅を建築し、 穴水町に永住しようとする子育て世代の夫婦 (問い合わせ)穴水町政策調整課 TEL(0768)52−3625 ★★★ ふるさと応援隊 募集中 ★★★★★★★★★★★★★★★★★★★  今は穴水町外にお住まいの方で、「穴水が好き。穴水ファン。ふるさとであ る穴水を応援したい。・・・」等 穴水町にゆかりのある方々に、町のPRや まちづくりのご意見など、町の振興・発展に協力をお願いしています。登録さ れた方には町のホットな情報をお届けします。(入隊登録は無料)  詳細につきましては、当町ホームページをご覧ください。 http://www.town.anamizu.ishikawa.jp (問い合わせ)穴水町政策調整課 TEL(0768)52−3625  ★★★ ふるさと納税のご紹介 ★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★  穴水町では「ふるさと応援寄附金」(ふるさと納税)の募集を行っておりま す。穴水町で生まれ育ち、今は離れて暮らす方、穴水町を応援くださる方、そ ういった皆様の「穴水町を応援したい」という思いをこの「あなみずふるさと 応援寄附」に託していただき、穴水町のまちづくりにご協力をお願いいたしま す。また、1万円以上ご寄附いただいた方には、穴水町の特産品をお届けいた します。  穴水町にゆかりのあるみなさんの応援を力に、子どもから高齢者まで活き活 きとした活力あるまちづくりを推進していきます。  詳細につきましては、当町ホームページをご覧ください。 http://www.town.anamizu.ishikawa.jp (問い合わせ)穴水町政策調整課 TEL(0768)52−3625  ---------------------------------------------------------------------- 01:能登の具を巻いたよ 穴水町の齋藤さん、東京・築地で企画 02:穴水町曽良の冬の味 かぶら寿し作り本格化 03:密入国に備え訓練 輪島署など 04:4コマ漫画で移住を促進 穴水町の協議会、体験談を盛り込み制作 食や   自然を親しみやすく 05:能登、氷見で「1300」円丼 能登立国「1300」年に 来年4月か   ら7店で提供 06:個性生かした組織運営を説明 穴水町で男女参画講演会 07:商店主が講師、プロの技伝える 穴水町で「まちゼミ」 08:能登ワイン、成熟の11年 醸造量、当初の7倍に 新酒出荷、販路を全   国へ 来年度タンク増設 09:55歳101人、旧交温める 穴水町で「第二の成人式」 10:「磐持(ばんもち)」継承へ、夕刻に早め 夜開催の伝統行事 穴水町下   唐川、児童の挑戦促す ---------------------------------------------------------------------- 〈01〉2017年11月21日(火)北國新聞朝刊----------------------------☆ ◎能登の具を巻いたよ 穴水町の齋藤さん、東京・築地で企画  東京都中央区の築地場外市場魚河岸スタジオで18日、能登産の米や野菜を 使って長さ6メートルの「ロングのり巻き」を作るイベントが開かれた。10 〜70代の親子連れら約30人が参加し、能登産のコシヒカリやコウバコガニ、 金糸瓜(きんしうり)、中島菜などをのり巻きで味わった。  首都圏で能登の食材の魅力を発信し、誘客につなげようと、穴水町の元地域 おこし協力隊員齋藤雅代さんが代表を務める合同会社「えんなか」が、築地で 創業87年の鳩屋海苔店と共同で開催した。約10キロ分の具材は齋藤さんが、 のりは鳩屋海苔店が準備した。  会場にはハザ干しや田植えなど能登の米作りを紹介するパネルが展示された。 齋藤さんは「今後もイベントや農業体験を通じて能登をPRしたい」と話した。 〈02〉2017年11月19日(日)北國新聞朝刊----------------------------☆ ◎穴水町曽良の冬の味 かぶら寿し作り本格化  穴水町の冬の味覚「曽(そ)良(ら)かぶら寿し」の仕込みが本格化し、1 8日も同町曽良の加工所で曽良かぶら生産組合の5人が厚さ約3センチ、直径 約10センチに輪切りされたカブを次々と漬け込んだ。  通常のかぶら寿しはカブの間にブリを挟むことが多いが、曽良ではサバを使 用する。この日も組合員が塩漬けしたカブで塩サバを挟み、刻みユズとニンジ ン、唐辛子を合わせてこうじに漬けた。地元食材にもこだわっているという室 木律子組合長は「カブが順調に育って歯応えが良く、まろやかな風味が楽しめ る」と話した。  曽良かぶら寿しは来年1月末までに、奥能登のスーパーへの出荷や贈答用と して例年並みの約5トンを生産する。1キロ入り3564円(税込み)、1・ 5キロ入り5346円(同)で送料は1120円。年内は12月20日まで予 約を受け付ける。問い合わせは同組合まで。 〈03〉2017年11月15日(水)北國新聞朝刊----------------------------☆ ◎密入国に備え訓練 輪島署など  輪島署と七尾海上保安部、穴水沿岸防犯協議会の沿岸警備訓練は14日、穴 水町川島のあすなろ広場で行われ、約30人が密輸や密入国に備え対応を確認 した。  男2人が乗った不審船が穴水港に侵入した想定で行われ、七尾海保の巡視艇 「はまゆき」が不審船を捕捉した。男が不審船から逃げて広場に隠れたため、 輪島署員と協議会員が捜索し、取り押さえた。七尾海保の職員が船内を調べて 覚せい剤を見つけ、船長役のもう1人を逮捕した。  訓練終了後、廿日岩(はつかいわ)一也輪島署長、古川博康七尾海保部長が 講評した。 〈04〉2017年11月12日(日)北國新聞朝刊----------------------------☆ ◎4コマ漫画で移住を促進 穴水町の協議会、体験談を盛り込み制作 食や自 然を親しみやすく  穴水町移住定住促進協議会は、町での移住生活を分かりやすく伝える4コマ 漫画を制作した。移住者の経験を基にした情報が織り込まれ、都会暮らしでは 味わえない豊かな自然景観や食文化のほか、観光名所も紹介する。協議会のホ ームページや会員制交流サイト(SNS)などに掲載し、穴水暮らしの魅力を 親しみやすい漫画で広げ、移住者増につなげる。 ●HPなどに掲載  4コマ漫画は、定年退職後、穴水町に移り住んだ「おじいさん」と、孫の小 学1年生の女子「阿菜(あな)ちゃん」が主人公となる。阿菜ちゃんが夏休み に祖父を訪ねたという設定で、田舎暮らしの良さが描かれる。  制作したのは協議会事務局のスタッフ松岡勤五(きんご)さん(62)と、 同町の地域おこし協力隊員戸田実沙さん(25)だ。松岡さんが自身をモデル にストーリーを練り、戸田さんがイラストを描いている。  松岡さんは名古屋国税局を定年退職後、昨年7月に名古屋市から穴水町に妻 利江さん(60)と移住した。輪島市門前町出身である利江さんの実家に近く、 海の眺めの良さから穴水での暮らしに関心を持ったという。  漫画ではビルに囲まれた都会とは違う澄んだ空気と満天の星空、山菜やカキ 貝といった四季折々の食材のおいしさなどを伝えている。現在、4話まで完成 し、交流サイト「フェイスブック」の協議会専用ページで公開しており、協議 会のホームページにも掲載する。今後は能登大仏やボラ待ち櫓(やぐら)など 名所も紹介する。  町移住定住促進協議会は昨年4月、移住者を中心に発足し、希望者に空き家 情報や支援制度を紹介している。税理士などの資格を持ち、移住者の生活設計 の相談にも応じる松岡さんは「分かりやすく、面白くをテーマにした。1人で も多くの移住に結び付けたい」と続編の制作に腕まくりしている。 〈05〉2017年11月11日(土)北國新聞朝刊----------------------------☆ ◎能登、氷見で「1300」円丼 能登立国「1300」年に 来年4月から 7店で提供  来年の能登立国1300年に合わせ、能登4市町と氷見市の飲食店7店が県 境を越えて連携し、価格を統一した「1300円丼」を来年4月から提供する。 1300年との語呂合わせで、新鮮な魚介類や能登牛(うし)など地元食材を 使ったグルメとして旅行会社や個人客に提案する。北陸新幹線による能登への 集客効果が一段落する中、節目の機運を高めて氷見との広域観光を進める。  1300円丼の企画は、氷見市と能登を巡る観光ツアーの実施に力を入れて いる、のと鉄道(穴水町)誘客マネジャーの山崎研一さんが発案した。呼び掛 けに応じ、能登町柳田植物公園(能登町)なぎさガーデン(穴水町)シーサイ ドヴィラ渤海(志賀町)道の駅とぎ海街道(同)国民宿舎能登小牧台(七尾市) の5店舗と、氷見市の民宿「いけもり」「美岬(みさき)」が丼を提供する。  柳田植物公園のレストラン「ピッコロ」では、能登牛を使った牛丼を提供す る。和風だしで肉に味付けする。「いけもり」は、富山産シロエビなどの天丼 を出す。他店舗の丼も、ブリや甘エビ、サーモンなど地元食材を使う。  山崎さんによると、能登を巡る団体ツアーの昼食単価は1人当たり1500 〜2千円が主流のため、1300円は安い。価格を抑えながらも厳選した食材 で美味を味わえるとアピールすることで、観光客の満足度を高める。  のと鉄道は、能登各地を巡り、いけもりで昼食を取る旅行プランを旅行会社 に促しており、5月以降で約千人が利用する人気となっている。1300円丼 も県境を越えた広域観光の取り組みで、いけもりで試作品を確認した山崎さん は「能登立国1300年の歴史と食の魅力を知ってもらうとともに、能登と富 山の垣根を払い、より魅力的な観光地として全国にアピールしたい」と話した。 〈06〉2017年11月10日(金)北國新聞朝刊----------------------------☆ ◎個性生かした組織運営を説明 穴水町で男女参画講演会  穴水町男女共同参画人権教育講演会は9日、町さわやか交流館プルートで開 かれ、県草の根消費者教室講師の小西美津子さん=七尾市=が「地域を元気に、 個性が輝くように」と題し、会員の個性を生かした組織運営について説明した。  小西さんは七尾鹿島交通安全協会理事、七尾市西湊女性会長などを歴任し、 ダンス、手工芸など会員の特技を生かした慰問活動、啓発グッズ作りに取り組 んだことを紹介した。  小西さんは世界の留学生が石川に集う「ジャパンテント」(同開催委員会主 催、北國新聞社特別協力)で10年以上ホストファミリーを務めており、「受 け入れた元留学生とは、今も親子2代にわたって交流を続けている」と喜びを 語った。町教委が開催し、約50人が聴講した。 〈07〉2017年11月09日(木)北國新聞朝刊----------------------------☆ ◎商店主が講師、プロの技伝える 穴水町で「まちゼミ」  穴水町内の商店主が客に専門知識を教える「あなみずまちゼミ」は8日、同 町曽福の鮮魚店「渚水産」を皮切りに始まり、受講者2人がプロから魚のさば き方を学んだ。  渚水産の北川大海(ひろし)さんが講師を務め、受講者はフクラギやサバを 三枚におろし、調理法などを教わった。  まちゼミは商店主らでつくる「あなみずまちゼミ会」が企画した。受講費は 無料で、12月8日まで19店が墓の手入れやパン作りなど21講座を開く。 問い合わせは町商工会まで。 〈08〉2017年11月08日(水)北國新聞朝刊----------------------------☆ ◎能登ワイン、成熟の11年 醸造量、当初の7倍に 新酒出荷、販路を全国 へ 来年度タンク増設  穴水町旭ケ丘の能登ワインは7日、今年産のブドウを使った新酒「能登ワイ ンヌーボー」を出荷した。醸造開始11年を迎えた今年の醸造量は当初の7倍 となる約14万本(720ミリリットル入り)を見込む。首都圏を中心に知名 度が高まる中、今後は醸造タンクや貯蔵施設を増設して生産力の強化を図り、 さらなる販路拡大で全国区のワインを目指す。  穴水町でのワイン用ブドウの栽培は、能登空港開港に合わせた地域おこしと して2001年に始まった。04年に町などが出資して県内初のワイナリーと して設立された能登ワインは、06年に本格的な醸造を始めた。  ミネラル豊富な地元特産カキ貝の殻を畑の肥料として活用するなど地域の特 色を生かしたワイン造りは次第に評価を高め、長野や山梨など国内の代表的な ワイン産地から生産者が視察に訪れるようになった。日本ワインコンクールで は08年に初受賞以来、10年連続で受賞を重ねている。  近年は北陸新幹線金沢開業で、首都圏での知名度が高まっている。団体ツア ーの誘客へのと鉄道などと連携した旅行会社への営業に力を入れ、醸造所への 来場者は昨年初めて5万人を超えた。そのうち関東からが6割を占める。町の ふるさと納税の返礼品としてもカキ貝に並び人気が高い。  能登ワインは県外への出荷拡大を見据え、2018年度末をめどに5キロリ ットルの醸造タンクを4基増やし、最大15万本が保存できる貯蔵庫を増設す る。村山隆社長は「県人会などの協力を得ながら関西や中京でも知名度を高め、 能登ワインを全国に広めていきたい」と力を込めた。  能登ワインによると、今年のブドウは梅雨の降雨量が少なかった影響で日照 時間が長く、糖度が上がり、上々の品質となった。能登ワインヌーボーの発表 会が7日、醸造所で開かれ、関係者約30人が爽やかな香りと味わいを楽しん だ。ヌーボーは赤4千本、白2千本を出荷し、ともに720ミリリットル入り 1512円(税込み)となる。 〈09〉2017年11月05日(日)北國新聞朝刊----------------------------☆ ◎55歳101人、旧交温める 穴水町で「第二の成人式」  穴水町出身や在住の55歳を対象にした「第二の成人式 T・N・G55 (てんごゴーゴー)」は4日、同町のキャッスル真名井で行われ、町内外の1 01人が旧交を温め、思い出話に花を咲かせた。  「T・N・G55」は、「定年後」をローマ字にしたつづりの一部と、人生 の転換期に位置付けた55歳を組み合わせた名称となる。交流人口の拡大やU ターンを促そうと町教委と同実行委が企画し、今年が7回目となった。  北川人嗣実行委員長があいさつ、山岸春雄副町長が石川宣雄町長のメッセー ジを代読し、元同町伊久留(いくろ)中教諭の滝井元之さんが祝辞を述べた。 加世多善洋町議会議長の発声で乾杯した。  中国・杭州市在住の島崎俊秋さんは「言葉を交わすと昔のことが思い浮かん だ。いつか穴水に戻ってきたい」と笑顔を見せた。 〈10〉2017年10月29日(日)北國新聞朝刊----------------------------☆ ◎「磐持(ばんもち)」継承へ、夕刻に早め 夜開催の伝統行事 穴水町下唐 川、児童の挑戦促す  穴水町下唐川で江戸時代から伝わる「磐持(ばんもち)大会」(北國新聞社 後援)は28日、下唐川集会所で行われた。新米の米俵を担いで収穫を喜ぶ伝 統行事で、少子高齢化で参加者が減る中、今年は児童が参加しやすいよう開始 時刻を例年より1時間半から2時間ほど早い午後4時半とした。子どもから大 人までが力比べを楽しむ姿を見守った地元住民は「地域の伝統を守りたい」と 決意を新たにした。  下唐川の磐持大会は江戸時代に厳しい年貢の取り立てから逃れるために住民 が隠し田を持ち、秋に新米の俵を持ち上げて収穫を祝ったという伝承に由来す る。毎年10月下旬に行われ、日が沈んでから開催される習わしとなっていた。  穴水小が町教委のふるさと教育の一環で、下唐川で稲作体験を行っており、 同校に通う他地域の児童が参加することも多い。例年は午後6時ごろから開始 していたが、終了が8時を越え、夜になって寒さが厳しくなることから、児童 が参加しやすいよう今年から開始時刻を早くした。  持ち上げる俵には、伝承に基づき下唐川の八坂神社周辺の田んぼ「宮田(み やた)」で収穫した米が詰め込まれ、今年は30、60、75、90キロの4 種類が用意された。 ●歯を食いしばり  例年並みの約20人が参加し、子どもの部では児童9人が順番に30キロの 米俵に挑戦した。地元住民から「俵は腹でしっかり固定する」などのアドバイ スを受けた子どもたちは、歯を食いしばって米俵を持ち上げ、観衆から「行け 行け」「もうちょっとや」と声援が飛んだ。  子どもの部で優勝した穴水小5年の細畑魁仁(かいし)君は肩まで米俵を持 ち上げ、拍手を浴びた。学校で先生から磐持大会を紹介され、初めて参加した 細畑君は「来年はもっと重い米俵に挑戦したい」と笑顔を見せた。  松木義明下唐川区長(73)は「人口は少なくなっているが、伝統の磐持を 継承していきたい」と話した。上位入賞者は次の皆さん。  ▽子どもの部 (2)竹端慶(3)早川律樹▽大人の部 (1)吉川義之 (2)大森康弘(3)松木徳明 ---------------------------------------------------------------------- ・この記事は北國新聞の記事データベース「ホッコクシンブン・ドットコム」  から抽出しました。申し込みはhttp://www.hokkokushimbun.com/まで。 ・北國新聞「穴水ニュース」の記事本文はすべて北國新聞社の著作物です。コ  ピーや加工、再配付はしないでください。 ・ふるさとメール・穴水の申し込みや解除は穴水町や北國新聞のホームページ  から行うことができます。   穴水町のホームページは http://www.town.anamizu.ishikawa.jp/   北國新聞のホームページはhttp://www.hokkoku.co.jp/ ----------------------------------------------------------------------