■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■   Vol.175 『ふるさとメール能登穴水』 平成28年12月22日号 毎月第4木曜日発行 ■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■ 今年も残すところあとわずかとなりました。2016年、皆様にとってはどの ような1年だったでしょうか。穴水町では、町出身の力士である遠藤関が、技 能賞を受賞し、町に活気をもたらしました。また、まいもんまつり加盟店であ る「能登牡蠣の宿キャッスル真名井」がリニューアルし、広々とした炉端焼き コーナーが設置され、訪れた方々に穴水のまいもんをご提供しております。 さて、皆さまお待ちかねの「まいもんまつり“冬の陣”かきまつり」がいよい よ来年1月10日(火)からスタートです!かきまつりの特別イベント「雪中 ジャンボかきまつり2017」は、来年1月28日(土)・29日(日)に開 催されます。全長約400mの炭火焼コーナーにて、殻付きのかきを自分で焼 いて味わうことができます。炭火でじっくり焼かれたかきは、磯の香りがふわ りと漂い、食感はプリプリで、濃厚な旨みが絶品です! かきまつりを前に、出向キャンペーンも予定しています。1月14日(土)は 日本海高岡なべ祭り(富山県高岡市高岡大和)にて、1月15日(日)は香林 坊アトリオ広場(石川県金沢市)にて、焼きかきの無料配布を行います。(お 一人様2個ずつ、先着500名様)この機会にぜひ穴水町の新鮮なかきをご賞 味ください。なお、無くなり次第終了となりますので、お早めにお越しくださ い。  末筆ながら、今年もふるさとメールをお読みいただき、ありがとうございま した。来年も皆様に明るい話題をお届けできるよう努めて参ります。どうぞ良 いお年をお迎えください。             ●○●○●○●○●○●○●○●○●○●○●○●              発 行:穴水町政策調整課              TEL:(0768)52−3625              URL:http://www.town.anamizu.ishikawa.jp/              メール:anamizu@town.anamizu.lg.jp             ●○●○●○●○●○●○●○●○●○●○●○● ▼目次 ★ 穴水町情報 ☆ まいもんまつり“冬の陣”かきまつり  ☆ 「かきまつり」出向キャンペーン(高岡市・金沢市)  ☆ かきまつり特別イベント 雪中ジャンボかきまつり2017  ☆ 穴水ニュータウン無償分譲 申込受付中  ☆ ふるさと応援隊 募集中  ☆ ふるさと納税のご紹介 ★ 北國新聞*穴水ニュース ★★★ まいもんまつり“冬の陣”かきまつり ★★★★★★★★★★★★★ いよいよ「かき」の美味しい季節到来です。1月10日(火)から毎年恒例の 「かきまつり」が開催されます。穴水町内の飲食店にて、焼きがき、カキフラ イ、かきご飯などの「かきフルコース」をご用意しております。穏やかな穴水 湾で育ったプリプリのかきをぜひお召し上がりください。 詳細につきましては、当町ホームページをご覧ください。 http://www.town.anamizu.ishikawa.jp/seisaku/fuyunojinnkakimatsuri.html 日  時:平成29年1月10日(火)〜 3月31日(金) 場  所:穴水町内 まいもんまつり加盟店(前日までに要予約) メニュー:焼きがき、カキフライ、酢の物、かきご飯、お吸物、お新香 料  金:フルコース 3,800円(税抜き)      ミニコース 2,400円(税抜き) (お問い合わせ)穴水町観光物産協会 TEL(0768)52−3790  ★★★ 「かきまつり」出向キャンペーン(高岡市・金沢市) ★★★★★★ 大好評の「かきまつり」出向キャンペーン!今年は高岡市と金沢市で開催しま す。炭火で焼いた新鮮なかきを、お一人様2個ずつ、先着500名様に無料配 布いたします。無くなり次第終了となりますので、お早めにお越しください。 ≪ 高岡市 ≫  期  日:平成29年1月14日(土)午前11時半頃〜  会  場:高岡大和(富山県高岡市御旅屋町) ≪ 金沢市 ≫  期  日:平成29年1月15日(日)午前10時〜  会  場:香林坊アトリオ広場(石川県金沢市香林坊) (お問い合わせ)穴水町観光物産協会 TEL(0768)52−3790  ★★★ まいもんまつり“冬の陣”かきまつり      特別イベント 雪中ジャンボかきまつり2017 ★★★★★★★  「かきまつり」の期間中に開催される、大好評の野外特別イベント「雪中 ジャンボかきまつり2017」。今年も穴水港湾「あすなろ広場」に総延長約 400mのコンロを並べ、会場内でご購入いただいたかき貝などを炭火で焼い てお召し上がりいただけます。  また、能登ワインなどの特産品や穴水町で収穫された農産物・海産物を販売 する「まいもん市」も多数出店しますので、かき貝以外の様々な穴水の食材を ご賞味いただけます。 当日は、駐車場と会場を結ぶ無料シャトルバスが運行されます。ご家族、ご近 所お誘い合わせのうえ、ぜひご来場ください。 料  金:入場無料 かき貝1袋 1,000円(税込) 期  間:平成29年1月28日(土)午前10時〜午後4時           1月29日(日)午前 9時〜午後3時 会  場:穴水港湾「あすなろ広場」 (お問い合わせ)穴水町観光物産協会 TEL(0768)52−3790  ★★★ 穴水ニュータウン無償分譲 申込受付中 ★★★★★★★★★★★★  穴水ニュータウンは、奥能登の玄関口に位置し、のと里山海道の越の原イン ター・穴水インターの近くで自然環境・交通面でも利便性が良く、住環境づく りに適しています。  穴水町では、この穴水ニュータウンの土地を、町外からの移住者を対象に、 住宅地として無償で分譲します。定住奨励金交付制度により、最大100万円 の助成も併用することができます。 詳細につきましては、当町ホームページをご覧ください。 http://www.town.anamizu.ishikawa.jp 所 在 地:穴水町字大町ヨ地内(来迎寺住宅跡地) 分譲区画:1区画 約69坪 全8区画 対 象 者:町外からの移住者で、自己が居住するための住宅を建築し、 穴水町に永住しようとする子育て世代の夫婦 (お問い合わせ)穴水町政策調整課 TEL(0768)52−3625 ★★★ ふるさと応援隊 募集中 ★★★★★★★★★★★★★★★★★★★  今は穴水町外にお住まいの方で、「穴水が好き。穴水ファン。ふるさとであ る穴水を応援したい。・・・」等 穴水町にゆかりのある方々に、町のPRや まちづくりのご意見など、町の振興・発展に協力をお願いしています。登録さ れた方には町のホットな情報をお届けします。(入隊登録は無料) 詳細につきましては、当町ホームページをご覧ください。 http://www.town.anamizu.ishikawa.jp (お問い合わせ)穴水町政策調整課 TEL(0768)52−3625  ★★★ ふるさと納税のご紹介 ★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★  穴水町では「ふるさと応援寄附金」(ふるさと納税)の募集を行っておりま す。穴水町で生まれ育ち、今は離れて暮らす方、穴水町を応援くださる方、そ ういった皆様の「穴水町を応援したい」という思いをこの「あなみずふるさと 応援寄附」に託していただき、穴水のまちづくりにご協力をお願いいたします。 また、1万円以上ご寄附頂いた方には、穴水町の特産品をお届けいたします。  穴水町にゆかりのあるみなさんの応援を力に、子どもから高齢者まで活き活 きとした活力あるまちづくりを推進していきます。 詳細につきましては、当町ホームページをご覧ください。 http://www.town.anamizu.ishikawa.jp (お問い合わせ)穴水町政策調整課 TEL(0768)52−3625 ---------------------------------------------------------------------- 01:桜並木に光の花 穴水町・のと鉄道能登鹿島駅 02:新年へ準備着々 いぶし竹に「酉」の彫刻 穴水町根木の泉さん 今年で   5年目 表現力に磨き 03:能登ワインに愛知県から初ツアー 3月スタート のと鉄道と連携 空白   区開拓し3千人を誘客 04:サザエの殻で鮮やかなツリー 穴水総合病院 中西さんがアート 05:穴水町恒例、光の医院 来年2月まで点灯 06:穴水町に移住、飲食店 「新しい風を」と新出さん、15日開業 07:「遠藤のカキ」全国発送 穴水町のスーパー 祖父・勇さんが養殖 ファ   ンの注文がきっかけ 土俵の活躍で売り上げ倍増 08:能登ワインのブドウで酵母 パン作りに活用、風味豊か 穴水町のベーカ   リー・渡嘉敷さん  09:穴水町特産の曽良かぶら寿し 漬け込み本格化  10:築100年の蔵をカフェに 穴水町の森山さん、あすなろ広場前に移築    1月オープン、交流スペース開放  ---------------------------------------------------------------------- 〈01〉2016年12月20日(火)北國新聞朝刊----------------------------☆ ◎桜並木に光の花 穴水町・のと鉄道能登鹿島駅  穴水町ののと鉄道能登鹿島駅で19日、ホームの桜並木34本に取り付けら れた青や白、ピンクの発光ダイオード(LED)の点灯が始まった。昨年より 1万4千個多い6万個の輝きがホームを幻想的に彩り、乗客や地元住民が見入 った。  能登鹿島駅は周辺にソメイヨシノなど約100本が植えられ、「能登さくら 駅」の愛称で親しまれる。桜のイルミネーションは町やのと鉄道、同駅さくら 保存会などが昨年初めて企画した。昨年は青色のLEDのみだったが、今年は 白とピンクを計1万個、青を4千個加え、華やかさを増した。  来年2月末まで、毎日午後4時20分〜10時40分に点灯する。 〈02〉2016年12月19日(月)北國新聞朝刊----------------------------☆ ◎新年へ準備着々 いぶし竹に「酉」の彫刻 穴水町根木の泉さん 今年で5 年目 表現力に磨き  穴水町根木の泉建夫さん(73)が、飴(あめ)色にいぶした竹に来年の干 支(えと)である「酉(とり)」の姿を彫り込んだ飾り物の制作に励んでいる。 いぶし竹を使った干支の彫刻は、巳(み)年から始めて今年で5年目を迎え、 泉さんは羽根を細かく彫るなど表現力を磨いており、穴水の新年を彩る縁起物 にしたいと意気込んでいる。  2004年3月に町役場を退職した泉さんは翌05年から正月用の門松づく りを始め、趣味の彫刻を生かし、竹に干支の絵や「迎春」などの文字を彫って いる。4年前からは絵柄がより際立つ、いぶし竹での彫刻を始めた。  竹は近くに所有する山から伐採してきた直径約15センチのモウソウチクを 使用する。長さ30〜40センチに切り、輪島市の知人に依頼して炭火の煙で 8時間いぶす。  美しいあめ色に変わった竹の表面に、泉さんはカッターナイフや彫刻刀を使 って細い線を彫り重ね、鶏の足や羽毛を巧みに表現した。いかに生き生きとし た様子を描けるかがこだわりという。始めた当初は1本仕上げるのに3日かか ったが、次第にこつをつかみ、今では5時間で1本を完成させる。  今年は親戚や友人に贈るため11月中旬から10本を制作し、残り5本を仕 上げる予定でいる。泉さんは「手にした人に喜んでもらえることが何よりの励 みだ」と笑顔で話した。 〈03〉2016年12月18日(日)北國新聞朝刊----------------------------☆ ◎能登ワインに愛知県から初ツアー 3月スタート のと鉄道と連携 空白区 開拓し3千人を誘客  穴水町旭ケ丘の能登ワイン醸造所をコースに組み込み、愛知県から年間約3 千人を呼び込む大型定期ツアーが来年3月にスタートする。同社と能登の観光 業者が連携して大手旅行会社に売り込み、これまで定期ツアーの空白区となっ ていた中京エリアを開拓した。醸造開始10周年を迎えた能登ワインは今年、 来場者数が過去最高を記録しており、さらなる誘客を図ることで全国へ魅力を 発信する。  クラブツーリズム(東京)が企画した1泊2日のツアーは、バスで愛知県の JR豊川駅などを出発し、2日間で羽咋市の気多大社や輪島市の輪島朝市、珠洲市 の禄剛埼(ろっこうざき)灯台など能登の観光名所を巡り、最終日に能登ワイ ンを訪れる。  2006年の本格醸造開始から今年で10周年を迎えた能登ワインは、国内 の各種ワインコンクールで入賞を重ねるなど全国的に評価が高まり、来場者を 年々増やしてきた。今年1〜11月の来場者数は4万8811人を数え、北陸 新幹線開業や能越自動車道の七尾氷見道路全線開通などで能登への観光客が増 大した昨年1年間の4万5039人をすでに上回っている。  しかし、来場者のうち団体客の受け入れは関東が5割、石川と富山が2〜3 割を占め、中京や関西エリアでの知名度向上が課題となっていた。団体客の誘 客強化を図るため、能登ワインの丸山敦史営業主任が10月、のと鉄道のツア ー誘客マネジャー山崎研一さんや能登の観光業者らに同行し、初めて名古屋市 で、大手旅行会社への営業活動に取り組んだ。  丸山さんが広大なブドウ畑や醸造作業を間近に見学でき、多様なワインの試 飲を楽しめる能登ワイン醸造所の魅力をアピールしたところ、旅行会社の担当 者から好評を得て、ツアー誘致につながったという。  観光客のもてなしや販売に生かすため、今月、念願だった日本ソムリエ協会 のソムリエ資格を取得した丸山さんは「能登の豊かな自然風土に育まれるおい しいワインの味を多くの人に知ってほしい」と話した。山崎さんは「営業経験 がお客さんへの対応にも生きてくる。今後も能登への観光誘客に貢献できるよ う一緒に頑張りたい」と期待を込めた。 〈04〉2016年12月15日(木)北國新聞朝刊----------------------------☆ ◎サザエの殻で鮮やかなツリー 穴水総合病院 中西さんがアート  穴水町の公立穴水総合病院の中庭に、鮮やかに着色したサザエの殻を並べ、 上から見るとツリーの形に見えるアートがお目見えし、患者や職員の目を楽し ませている。  「クリスマスXデー」と題したアートは、二紀会準会員の画家中西真三さん (65)=同町小又=が手掛けた。高さ10〜30センチに切ったスギやアテ の丸太をツリーの輪郭を描くように置き、その内側や周囲に絵の具で赤や緑、 青などに色付けしたサザエの殻約500個を並べた。  同病院管理課によると、中庭には花の鉢植えを置いているが、冬場は撤去し ており、窓からの眺めがさみしくなっていた。このため、病院ロビーで作品展 を開催したことのある中西さんがアートを提案した。  アートは25日まで楽しむことができる。中西さんは「皆さんにクリスマス プレゼントをという思いを込めた。作品を見て心温まってくれればうれしい」 と話した。 〈05〉2016年12月09日(金)北國新聞朝刊----------------------------☆ ◎穴水町恒例、光の医院 来年2月まで点灯  穴水町川島の医院「まるおかクリニック」で、屋根や外壁に設置した雪だる まやサンタクロース、アニメのキャラクターなどをかたどったイルミネーショ ンが輝き、患者や住民の目を楽しませている。  イルミネーションは、院長の丸岡達也さん(56)が子どもたちを喜ばせた いと2002年に始め、今では穴水の冬の風物詩となった。年々、発光ダイオ ード(LED)の数が増えており、今年は約14万個の光が医院を照らしてい る。丸岡さんや丸岡さんの妻の父小形虎造さん(70)=能登町鈴ケ嶺=が飾 り付け、今月1日から点灯を始めた。  来年2月末まで、毎日午後5時〜午前0時に点灯する。医院では見物客のた めに駐車場を開放しており、丸岡さんは「じっくりイルミネーションを楽しん でほしい」と話した。 〈06〉2016年12月09日(金)北國新聞朝刊----------------------------☆ ◎穴水町に移住、飲食店 「新しい風を」と新出さん、15日開業  穴水町がのと鉄道穴水駅前で開業者を募っていた住宅付き飲食店で、能登町 藤波出身の新出洋さん(40)が15日、「能登バル AZ(アズ)」をオー プンする。東京や金沢での飲食店経営の経験を生かし、ふるさと能登のにぎわ いづくりに一役買う。  店舗は、町が借り受けた空き物件を改装して飲食店経営の初期投資を抑えら れるようにし、移住支援型チャレンジショップと銘打って昨年から開業者を募 集していた。  新出さんは能登町三波小、鵜川中から穴水高に進学。大学卒業後、自動車デ ィーラーに務めていた23歳の時、子どもの頃からの夢だった飲食業の道に進 んだ。  金沢市で焼き肉店やバー、都内でカフェを経営し、今春新たに県内で店を開 きたいと物件を探していたところ、能登の豊かな食材の魅力に引かれ、地元を 盛り上げる力になれればと穴水町で開業を決意した。  店では、能登野菜や能登牛(うし)など地元食材をふんだんに使い、和食と イタリアンを融合させた創作料理を提供する。新出さんは「能登に新しい風を 吹かせ、早く地元の一員として認めてもらえるようにしたい」と話した。 〈07〉2016年12月08日(木)北國新聞朝刊----------------------------☆ ◎「遠藤のカキ」全国発送 穴水町のスーパー 祖父・勇さんが養殖 ファン の注文がきっかけ 土俵の活躍で売り上げ倍増  大相撲の遠藤(穴水町出身、追手風部屋、金沢学院高OB)の祖父勇さん (76)が手掛ける特産カキを、地元のスーパー「サン・フラワー・モンゼン 穴水店」が全国発送のサービスを開始した。遠藤ファンの母に食べさせたいと いう札幌市の女性からの依頼がきっかけとなった。今年の遠藤の活躍を受けて カキの売れ行きは好調で、「カキの町・穴水」のPRにも一役買っている。  勇さんの養殖カキは濃厚な味わいが特長で、1袋200グラム、498円 (税別)で11〜3月にかけ、毎日約40袋が販売される。  店によると、遠藤の調子によって売り上げも上下するという。秋場所で初の 技能賞を獲得、九州場所では1横綱3大関を破るなど快進撃を見せた今年は、 40袋が完売する日も多く、売り上げが昨年の倍近くになっている。  これまで、店で直接購入した客に対して商品のカキを発送することはあった。 全国発送を始めるきっかけは、札幌市に住む高校教諭の森ひとみさん(58) の母思いの気持ちだった。森さんの母芳恵さん(80)は相撲ファン歴60年 で大の遠藤ファンという。森さんは「遠藤関の応援が母の何よりの薬になって いる」と発送を依頼した。芳恵さんは足が弱く遠出が難しい事情もあり、店は カキの発送に踏み切った。  カキは4日、森さんの元に届き、森さんは早速バター焼きなどにして芳恵さ んと食べた。森さんは「母がとても喜んでいた。まさか北海道で遠藤関も大好 きな勇さんのカキを味わえるとは思わなかった。本当にありがたい」と話した。  同店では毎場所、買い物客から相撲にちなんだ川柳を募る「相撲川柳グラン プリ」(北國新聞社、ラジオななお後援)を開催している。森さんは店への感 謝の気持ちも込め、勤務する高校の生徒や教諭も巻き込んで川柳の応募を始め ることにした。  宮下清盛副店長(50)は「勇さんのカキを多くの人が味わい、遠藤関の応 援ムードがさらに高まることになれば喜ばしい」と話した。 〈08〉2016年12月03日(土)北國新聞朝刊----------------------------☆ ◎能登ワインのブドウで酵母 パン作りに活用、風味豊か 穴水町のベーカリ ー・渡嘉敷さん   全国的に知名度が高まる能登ワイン(穴水町)のブドウの天然酵母を使った パン作りが、穴水町で唯一のパン店「メルヘンベーカリー」で始まった。6月 に父親から店を継いだ渡嘉敷(とかしき)卓さん(36)が皮や種も生地に練 り込み、地元の特産をふんだんに生かした新しい特産品作りに励む。  渡嘉敷さんは20歳でパン職人を志し、金沢や福井のベーカリーで修業を積 んだ。昨年、長男が生まれ、両親のいる故郷で子育てがしたいと穴水に戻るこ とを決意し、今年6月に父信三さん(67)から創業41年を迎えた店を継い だ。  渡嘉敷さんは新しいパンを作りたいと能登ワインのブドウに着目した。11 月、能登ワインにブドウの使用を依頼したところ、村山隆社長が「若い人を応 援したい」と快諾。能登ワインは、ワインの醸造に使う分の収穫を終えた後に 実を付けたブドウを、渡嘉敷さんに無償で提供した。  ブドウ酵母を使ったパンは1週間発酵をさせた生地を使うため、イースト菌 などを使う場合に比べて、手間がかかるが、ブドウならではのほのかな酸味や 風味豊かな味わい、もっちりとした食感が楽しめる。  渡嘉敷さんはブドウ酵母を使った生地に、香ばしく炒(い)ったブドウの種 や能登ワインの赤ワインに浸した果物「クランベリー」を練り込んだパンを考 案した。ドイツのクリスマス定番の菓子「シュトーレン」も作り、2日からは 能登ワインのギャラリーで販売を始めた。  来年からは店で作るすべてのパンにブドウ酵母を使う計画で、渡嘉敷さんは 「地域のつながりで生まれたおいしいパンを、たくさんの人に味わってほしい」 と話した。 〈09〉2016年11月27日(日)北國新聞朝刊----------------------------☆ ◎穴水町特産の曽良かぶら寿し 漬け込み本格化   穴水町の冬の特産「曽良かぶら寿し」作りが本格化し、26日は曽良かぶら 生産組合員7人が、同町曽良の加工所で漬け込み作業を進めた。  組合員は厚さ3センチ、直径9・5センチに切って塩漬けしたカブに締めさ ばを挟み、地元産の天然こうじやニンジン、ユズとともにたるに手際よく並べ た。  室木律子組合長は「カブの生育も順調で、まろやかな甘みが楽しめる味に仕 上がった」と話した。「曽良かぶら寿し」は今年、県の「未来につなげる『能 登』の一品」に認定された。  組合では来年1月末までに約5トンを生産し、奥能登のスーパーなど県内外 に出荷する。1キロたるは3300円(税別)、1・5キロたるは4950円 (同)で送料は820円となる。年内は12月20日まで予約を受け付ける。 問い合わせは同組合まで。 〈10〉2016年11月24日(木)北國新聞朝刊----------------------------☆ ◎築100年の蔵をカフェに 穴水町の森山さん、あすなろ広場前に移築 1 月オープン、交流スペース開放   幅広い世代が集まる穴水町川島のあすなろ広場に憩いの場をつくろうと、同 町大町の森山美奈子さん(55)が、実家の築100年以上の蔵を広場前に移 築し、「蔵カフェ菜々(さいな)」として来年1月にオープンする。自ら育て た野菜などを使ったこだわりの料理に腕を振るい、住民が趣味や健康づくりを 楽しむ場としても開放する。オープンに先駆け、23日から交流スペースとし ての活用を始めた。  森山さんは友人らに手料理を振る舞うのが趣味で、いつか自分の店を持ちた いと考えていた。転機は今年1月に訪れた。能登地方を襲った大雪で、雪の重 みで穴水町曽山の実家にあった蔵が傾いた。このまま取り壊すのはもったいな いと、カフェとして再生することを決意し、勤め先の町役場を3月に退職した。  森山さんは、波穏やかな穴水湾が目の前にあり、お年寄りや家族連れが集ま る広場を移築先に決めた。隣接する土地を借り、4月から移築作業を進めてき た。店内は蔵の柱や垂木を生かしながら白壁を基調とし、畳敷きの和室も設け て趣のある空間に仕上げた。  店は夫の照応さん(58)や長女の舞さん(33)らと切り盛りする。1階 をカフェスペースとし、自家栽培の野菜を使った和食やスイーツのほか、かぶ ら寿しなど地元の伝統料理も提供したい考えだ。2階は主にギャラリーや住民 のサークル活動の場など交流スペースとして活用する。  5年前に母を病気で亡くした経験から、友人の健康運動指導士の協力で、お 年寄りの体力づくりを図る健康教室の開催も計画している。  23日は元同僚の町の女性職員ら15人が招待され、クリスマスリースやツ リーの飾り付けを楽しんだ。試食会では、煮物や照応さん手作りの窯で焼いた ピザなどが振る舞われた。  12月から予約限定の営業を始め、来年1月15日に本格的にオープンする。 構想を広げる森山さんは「温かみのある空間でゆっくりとおしゃべりを楽しん でほしい」と話した。 ---------------------------------------------------------------------- ・この記事は北國新聞の記事データベース「ホッコクシンブン・ドットコム」  から抽出しました。申し込みはhttp://www.hokkokushimbun.com/まで。 ・北國新聞「穴水ニュース」の記事本文はすべて北國新聞社の著作物です。コ  ピーや加工、再配付はしないでください。 ・ふるさとメール・穴水の申し込みや解除は穴水町や北國新聞のホームページ  から行うことができます。   穴水町のホームページは http://www.town.anamizu.ishikawa.jp/   北國新聞のホームページはhttp://www.hokkoku.co.jp/ 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