■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■   Vol.162 『ふるさとメール能登穴水』 平成27年11月26日号 毎月第4木曜日発行 ■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■  ようやくの秋の訪れも束の間、風は肌を刺すような厳しさを帯びてきました。  そんな中、先日穴水町では「第60回穴水町駅伝競走大会」が開催されました。今年は、小雨がちらつく秋空でしたが、沿道には例年に劣らず多くの応援団が駆けつけ、力走する選手には力強い拍手と声援が送られました。昭和32年に町の合併記念として始まった駅伝大会。全7区間を選手が仲間とタスキをつなぎ、そして、携わる皆さんが次代へと想いをつないだ60回。今年も参加した41チームがつないだタスキには、喜び、悔しさ、達成感など、多くの想いとドラマが刻まれたことでしょう。  駅伝選手をはじめ、選手を支える皆さんを労おうと振る舞われたとん汁。町婦人会の皆さんの愛情も加わるその味と温かさは体と心にしみわたり、これも一つの穴水のまいもんと言えますが、これから本格的な冬へ向かい、穴水の味覚はぐっと美味しさを増します。代表される「かき」はもちろんのこと、穴水曽良(そら)地区で生産される「かぶら寿し」も、ファンが多い冬のまいもんです。石川の郷土食としても有名ですが、穴水ではサバの塩漬けを挟み込みます。こだわりの麹や塩、そして生産に携わるお母さん方の優しさがつまったこの時期限定の味覚、ぜひ味わってみてはいかがでしょうか。  その他、ナマコやクチコといった高級珍味や奥能登産原木しいたけ’のとてまり’もこれから旬を迎えます。寒さに体は凍えますが、冬だからこそ美味しいものが穴水にはたくさんあります。穴水冬のまいもんでお腹も心もほっこりあたたかく、今年の冬も元気に乗り切りましょう!             ●○●○●○●○●○●○●○●○●○●○●○●              発 行:穴水町政策調整課              TEL:(0768)52−3625              URL:http://www.town.anamizu.ishikawa.jp/              メール:anamizu@town.anamizu.lg.jp             ●○●○●○●○●○●○●○●○●○●○●○● ▼目次 ★ 穴水町情報  ☆ 南アルプス市「かきまつり・まいもん朝市」  ☆ いにしえの能登めぐり 〜あえのことを訪ねて〜  ☆ のと里山空港 クリスマスイベント  ☆ 穴水ニュータウン無償分譲 申込受付中  ☆ ふるさと応援隊 募集中  ☆ ふるさと納税のご紹介 ★ 北國新聞*穴水ニュース ★★★ 南アルプス市「かきまつり・まいもん朝市」 ★★★★★★★★★★ 姉妹都市である山梨県南アルプス市(旧八田村)において、穴水町の特産物を販売するイベントを開催いたします。約1万7千個の新鮮な能登かきを炭火焼きにてお召し上がりいただけます。また、穴水のまいもん物産市やイカの無料配布なども予定しております。本場よりひと足早く「かきまつり」をお楽しみいただけるチャンスです!ぜひ皆さまお誘い合わせのうえ、ご来場ください。 日  時:平成27年12月13日(日)午前10時 〜 午後3時 場  所:山梨県南アルプス市 総合交流ターミナル「ハッピーパーク」 (お問い合わせ)ハッピーパーク TEL(055)285−0011  ★★★ いにしえの能登めぐり 〜あえのことを訪ねて〜 ★★★★★★★★ 国内初の世界農業遺産に認定された能登で古くから伝わる「あえのこと」神事。暮れに田の神様を迎え入れる「田の神迎えの行事」と春先にその神様を送り出す「田の神送りの行事」が、今でも各地で行われています。穴水町では、どちらの「あえのこと」も見学できます。 日  時:平成27年12月5日(金)午後3時 〜 場  所:穴水町 森川祐征さん宅 (お問い合わせ)穴水町観光交流推進室 TEL(0768)52−3790  ★★★ のと里山空港 クリスマスイベント ★★★★★★★★★★★★★★  サンタさんとトナカイさんが飛行機に乗ってのと里山空港へやってくる!のとドンやのとりあーなちゃんなど、ゆるキャラたちも集合します。みんなで楽しいクリスマスにしませんか。東京の人気スイーツ特別販売や、能登羽田間の往復航空券が当たる抽選会など、豪華なイベントが盛りだくさんです。  詳しくは、のと里山空港ホームページをご覧ください。 http://www.noto-airport.jp/notosypher/www/index.jsp 日  時:平成27年12月23日(水・祝) 午前9時00分 〜 午後2時30分 場  所:のと里山空港ターミナルビル (お問い合わせ)のと里山空港賑わい創出実行委員会                   TEL(0768)26−2303  ★★★ 穴水ニュータウン無償分譲 申込受付中 ★★★★★★★★★★★★  穴水ニュータウンは、奥能登の玄関口に位置し、のと里山海道の越の原インター・穴水インターの近くで自然環境・交通面でも利便性が良く、住環境づくりに適しています。  穴水町では、この穴水ニュータウンの土地を、町外からの移住者を対象に、住宅地として無償で分譲します。定住奨励金交付制度により、最大100万円の助成も併用することができます。 詳細につきましては、当町ホームページをご覧ください。 http://www.town.anamizu.ishikawa.jp 所 在 地:穴水町字大町ヨ地内(来迎寺住宅跡地) 分譲区画:1区画 約69坪 全8区画 対 象 者:町外からの移住者で、自己が居住するための住宅を建築し、 穴水町に永住しようとする子育て世代の夫婦 (お問い合わせ)穴水町政策調整課 TEL(0768)52−3625 ★★★ ふるさと応援隊 募集中 ★★★★★★★★★★★★★★★★★★★  今は穴水町外にお住まいの方で、「穴水が好き。穴水ファン。ふるさとである穴水を応援したい。・・・」等 穴水町にゆかりのある方々に、町のPRやまちづくりのご意見など、町の振興・発展に協力をお願いしています。登録された方には町のホットな情報をお届けします。(入隊登録は無料) 詳細につきましては、当町ホームページをご覧ください。 http://www.town.anamizu.ishikawa.jp (お問い合わせ)穴水町政策調整課 TEL(0768)52−3625  ★★★ ふるさと納税のご紹介 ★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★  穴水町では「ふるさと応援寄附金」(ふるさと納税)の募集を行っております。穴水町で生まれ育ち、今は離れて暮らす方、穴水町を応援くださる方、そういった皆様の「穴水町を応援したい」という思いをこの「あなみずふるさと応援寄附」に託していただき、穴水のまちづくりにご協力をお願いいたします。また、1万円以上ご寄附頂いた方には、穴水町の特産品をお届けいたします。  穴水町にゆかりのあるみなさんの応援を力に、子どもから高齢者まで活き活きとした活力あるまちづくりを推進していきます。 詳細につきましては、当町ホームページをご覧ください。 http://www.town.anamizu.ishikawa.jp (お問い合わせ)穴水町政策調整課 TEL(0768)52−3625  ---------------------------------------------------------------------- 01:豪雨被災地支援へホットちゃん贈る 穴水町連合婦人会 02:「海老名文庫」が1200冊突破 香葉子さんが寄贈続ける 穴水総合病   院、23年前に創設 03:学生製造のカート、全国制覇を狙う 穴水町のポリテクカレッジ石川 フ   レーム軽量化、馬力増強しレースへ  04:農家民宿の開業を呼び掛け 穴水町竹太の「海の家」 「0円食堂」に住   民を招き 05:今年の新酒の瓶詰め開始 穴水町の能登ワイン 06:のと鉄道、団体客が5万人 今年度、過去最多に 全国営業が成果 07:屋号の表札、広がる 穴水町前波地区 住民有志が手作り 20世帯から   依頼 「地域に愛着感じて」 08:潜水調査で成果を確認 穴水町の里海保全 カサゴを撮影、富山市のカメ   ラマン 09:穴水町の無形文化財に 「鹿波三十三番相撲」「宇留地の虫送り神事」  10:能登のブドウ葉茶、中国へ進出 穴水町の会社が上海で商談会 健康志向   の富裕層をターゲットに ---------------------------------------------------------------------- 〈01〉2015年11月14日(土)北國新聞朝刊----------------------------☆ ◎豪雨被災地支援へホットちゃん贈る 穴水町連合婦人会  穴水町連合婦人会の4人は12日、町保健センターを訪れ、町社会福祉協議 会にベビー服型タオル「ホットちゃん」53個を贈った。タオルは同協議会が 9月の豪雨で大きな被害が出た茨城県常総市を支援しようと住民に製作を呼び 掛けており、今回の寄贈で計470個となった。  同日、東日本大震災の際に被災地の宮城県七ケ浜でボランティアをした辻本 のり子さん(67)が、手作りの座布団26枚を寄せた。同協議会の職員らが 30日、常総市を訪問し、被災者へタオルと座布団を贈る。 〈02〉2015年11月13日(金)北國新聞朝刊----------------------------☆ ◎「海老名文庫」が1200冊突破 香葉子さんが寄贈続ける 穴水総合病院、 23年前に創設  穴水町の公立穴水総合病院の「海老名文庫」の蔵書が1200冊を超えた。 名誉町民で、落語家の初代林家三平師匠夫人である海老名香葉子さんが23年 前に文庫を創設して以降、病院へ毎年図書を贈り続けている。地元住民からも 図書の寄贈が相次ぎ、海老名文庫は利用者が絶えない。  文庫は海老名さんが1992(平成4)年に図書約500冊を町に寄付した ことをきっかけに、創設された。11日、海老名さんから新たに図書126冊 が贈られたことで、蔵書は1200冊を超えた。  海老名さんは毎年、自著を含めた本や図書購入費の寄付を続けている。趣旨 に賛同した地元住民からも図書の寄贈が相次ぐようになり、文庫には子ども向 けの絵本からSF小説、図鑑など幅広い本が集まった。  本は病院ロビーや各科の待合室などに置かれており、入院・外来の患者らが 待ち時間に手に取って読んでいる。2006年からは貸し出しサービスも始ま り、病室や家に持ち帰って読書を楽しむ利用者も増えている。  海老名さんは戦時中、穴水町に疎開し旧宇留地小(現穴水小)で学んだ。滞 在したのは半年の期間だったが、同町との交流を続けており、2012年には 名誉町民に選ばれ、本紙朝刊に「照る日曇る日」を連載している。  同病院の一谷育英事務局長は「本が増えるのを心待ちにしている利用者も多 く、感謝している。これからも本を大切にしていきたい」と話した。 〈03〉2015年11月10日(火)北國新聞夕刊----------------------------☆ ◎学生製造のカート、全国制覇を狙う 穴水町のポリテクカレッジ石川 フレ ーム軽量化、馬力増強しレースへ   穴水町の石川職業能力開発短期大学校(ポリテクカレッジ石川)の2年生3 人が、来年2月のレーシングカート全国大会に向け、オリジナルカートを製造 している。優勝を目標に掲げ、地元工場の技術者からアドバイスを受け、車体 フレームの軽量化やエンジンの強化を目指す。学校側も応援し、運転技術を高 めるため同校運動場に本番と同様の試走コースも作る計画となっている。  石川職業能力開発短期大学校は昨年度、初めて全国大会に挑戦した。当時の 2年生4人がカートを自作して今年2月の大会に出場し、目標の完走は果たし たが、出場47台中41位と悔しさが残る結果となった。  雪辱を期す今回は、2年生の杉田良介さん(24)、武田雄真さん(20)、 平沼賢也さん(19)の3人が全国大会を目指す。前回優勝チームを参考に改 良に取り組み、車体フレームに用いる金属パイプの量を減らすなど工夫を凝ら し、カートの重量は昨年度の約140キロから優勝チームと同等の約70キロ まで軽くなる見通しとなった。搭載するガソリンエンジンもスクーター用から オートバイ用に変更し、2馬力から4・5馬力に向上させる。  前回は大会直前の2月にカートが完成し「ぶっつけ本番」の状態で挑むこと になったが、今回は製造ペースを約2カ月早め、年内の完成を目指す。完成次 第、同校運動場に試走コースを作り、本番を想定した練習を繰り返す。  カートの製造には、精密金属加工のタキノ工業所穴水工場が協力する。3人 は5、6日に工場を訪れ、社員から車体フレームの設計、パイプの溶接、曲げ 加工などの面で細かく技術指導を受けた。  カートは全長約2メートル、幅約1メートルの1人乗りで、時速約40〜5 0キロで走る。3人は来年2月21日に広島県府中市で開催される「全日本E V&ゼロハンカーレース」に出場し、工業系の学生や社会人らとカートのデザ インや走行タイムを競う。杉田さんは「カートの製造は企業と接する貴重な機 会で刺激になる。先輩の思いを胸に優勝を目指す」と意気込んだ。 〈04〉2015年11月10日(火)北國新聞朝刊----------------------------☆ ◎農家民宿の開業を呼び掛け 穴水町竹太の「海の家」 「0円食堂」に住民 を招き  穴水町で今年2月に第1号の農家民宿をオープンした多田喜一郎さん(67) らは9日、経営する同町竹太(たけだ)の農家民宿「春蘭(しゅんらん)の宿  海の家」に地域住民10人を招待し、穴水での民宿群づくりに向け、開業を 呼び掛けた。多田さんは「何げない手料理が観光客に喜ばれることを知ってほ しい」と、参加者それぞれが料理を持参する交流会「0円食堂」を開催し、参 加者が地元の食の魅力を再発見した。  多田さんは、能登町の農家民宿群「春蘭の里」の実行委員会事務局長を務め る。初の0円食堂には、多田さんの誘いで9月に第2号となる農家民宿を開業 した川高孝二さん(67)と妻あゆみさん(67)夫婦も参加し、民宿の輪が 広がるよう期待した。  参加者はアジの干物や野菜の酢の物などを持ち寄って味わった。自家製のユ ズみそを持ち寄り「たいしたもんじゃないけど」と謙遜すると、多田さんは 「素朴な味こそ好まれる」と郷土料理の魅力を強調した。  町産業振興課の職員も参加し、民宿を開業する場合には、町が自宅の改修費 用の半額(最高300万円)を補助すると説明した。民宿が広がれば、地域の にぎわいや宿泊施設不足の解消にもつながると説いた。  多田さんと川高さんによると、2人が開業した民宿は今年10月末までに約 150人が宿泊した。川高さんは「海から望む立山連峰の風景やカニに触れる 川遊びが特に好評だ」と話した。 ●「食に自信を」  0円食堂は今後も継続開催する予定で、多田さんは「地域の食や文化に住民 が自信が持てるようになれば、民宿開業の輪が広がると思う」と期待した。 〈05〉2015年11月06日(金)北國新聞朝刊----------------------------☆ ◎今年の新酒の瓶詰め開始 穴水町の能登ワイン  今年の新酒「能登ワインヌーボー」の瓶詰め作業が5日、穴水町旭ケ丘の能 登ワインで始まった。同社によると、今年は好天が続いたため原料のブドウが 順調に育ち、ワインの品質は上々という。  赤ワインはツヴァイゲルトレーベ種、白ワインはセイベル9110種とシャ ルドネ種のブレンドで、赤は4千本、白は2千本の出荷を予定している。  11日に同社で発表会を開き、12日から北陸三県を中心に、酒販店やイン ターネットで全国一斉に発売する。価格は1512円(税込み)。 〈06〉2015年11月06日(金)北國新聞朝刊----------------------------☆ ◎のと鉄道、団体客が5万人 今年度、過去最多に 全国営業が成果  のと鉄道(穴水町)に乗車した今年度の団体ツアー客数が、5カ月を残して 5万人を超え、過去最多となったことが同社のまとめで分かった。能登各地を 巡るツアーを全国の旅行会社に提案し続けた成果に加え、北陸新幹線金沢開業 の追い風や観光列車導入の効果も表れた。客の約7割が関東からで、来年は東 北や関西、東海の誘客も強化して勢いを持続させる。  同社によると、4〜10月の団体ツアー客数は5万679人で、昨年度1年 間の4万1391人を既に上回った。4〜9月時点の全乗客数は前年度比6% 増の36万人前後とみられる。  のと鉄道は、2009年度に観光誘客の営業職員を2人増員し、飲食店、道 の駅、宿泊施設などの協力も得て、能登各地を巡る観光ルートを全国で提案し てきた。  その結果、08年度に4866人だった団体客数は、09年度に1万人を超 え、12年度には3万人を突破するなど堅調に伸びてきた。  今年度の団体客数を地区別に見ると、関東が7割、関西、東海が各1割、北 陸や東北などその他が1割とみられる。北陸新幹線ブームが一段落するとみら れる来年は、関東からの客足の伸び悩みが想定されるものの、関西、東海方面 からの伸びを期待する。  加えて、3年前から営業に力を注ぐ東北の旅行会社も来年以降、大規模な能 登ツアーを実施する計画があるという。のと鉄道が10月に珠洲市内で開いた 商談会には、仙台市内の旅行業者が初参加した。担当者は「多くの東北の人に とって能登旅行は未体験であり、積極的にツアーを行いたい」と話し、のと鉄 道利用も打診したという。  同社ツアー誘客マネジャーで名物ガイドとしても活躍する山崎研一さんは 「観光列車の導入で、新規の旅行会社からの問い合わせが増えた。冬の誘客も 進め、今年度は6万人達成を目指したい」と話した。 〈07〉2015年11月04日(水)北國新聞朝刊----------------------------☆ ◎屋号の表札、広がる 穴水町前波地区 住民有志が手作り 20世帯から依 頼 「地域に愛着感じて」  穴水町前波地区で昔ながらの屋号を書いた表札を家の玄関に掲げる取り組み が広がっている。住民有志の「月陽(げつよう)会」メンバーが昨年夏に自宅 など20世帯に屋号を掲げたところ、会員以外の住民から「屋号の表札を作っ てほしい」と依頼が入った。今月末までに新たに約20世帯分を作る会員は 「若い世代の人が家や地域に愛着を感じるきっかけになればいい」と期待して いる。  前波地区は、高齢者を中心に生活の中で屋号を使う一方、子どもや若者は屋 号が分からなくなっており、月陽会が表札を掲げることを企画した。  手作りの表札は縦約30センチ、幅約12センチで、書が得意なメンバーが 杉の板に毛筆で揮毫(きごう)した。「またいち」「はっちゃぶろ」「しょう ざぶろ」などと平仮名で屋号を書き、会員それぞれが世帯主らの名を示す表札 と一緒に掲げた。  屋号は3日時点で会員や会員の親戚宅を合わせて20軒に取り付けられてい る。住民からは「子どもが屋号に興味を持つようになった」と好評で、「自分 の家にも付けたい」との声が届くようになった。  月陽会は屋根の雪下ろしや道路の掃除などボランティア活動をしようと20 09年に発足した。主に月曜日に集まり活動することと「月と太陽のように明 るくありたい」との思いで会の名を付けた。会員は9月中旬から注文があった 屋号の表札作りを進めており、坂谷(さかや)吉春会長は「子どもが家の先祖 に思いをはせることにもつながるとうれしい」と話した。 〈08〉2015年11月02日(月)北國新聞朝刊----------------------------☆ ◎潜水調査で成果を確認 穴水町の里海保全 カサゴを撮影、富山市のカメラ マン  穴水町で里海里山の環境保全に取り組む町おこし団体「新崎・志ケ浦地区里 海里山推進協議会」は、穴水沖の潜水調査に取り組んでいる。富山市の水中カ メラマンに協力してもらい、放流した稚魚の成長や移動を確認している。撮影 した動画では成長したカサゴの姿が確認できており、里海の資源回復の効果が 目に見えて表れている。  海中の撮影は、フリーの水中カメラマンである大田希生さん(48)=富山 市=が行っている。大田さんは3年前、協議会の岩田正樹会長の講演を聞き、 ボラ待ち櫓(やぐら)漁の復興を目指す活動を知った。活動内容に感銘を受け、 岩田会長からの海中撮影の依頼を引き受けるようになった。  昨年から今年にかけて計4回、穴水町新崎で海に潜り、撮影した映像を収め たDVDを協議会に送った。先月8日の調査では、沖合で体長約15センチの カサゴが泳いでいる姿が見られた。  岩田会長によると、穴水ではかつてカサゴが豊富に生息していたが、すみか となる岩場がコンクリート護岸の整備で少なくなったため、ほとんど見られな くなっていたという。岩田会長は「放流した稚魚が成長し、沖合にすみかを移 したのではないか」と手応えを語った。  協議会ではクロダイやカサゴの放流活動のほか、海岸の清掃活動、新崎漁港 のコンクリート堤防沿いに魚やナマコのすみかとなる自然石を投入するなどし て、豊かな生態系の復活を目指している。撮影された水中の映像で、これらの 活動成果を確認するとともに、自然体験に訪れる子どもたちに見せ、環境教育 にも役立てる。  岩田会長は「地道に活動を続け、地域の宝である豊かな里海を守っていきた い」と話した。 〈09〉2015年10月30日(金)北國新聞朝刊----------------------------☆ ◎穴水町の無形文化財に 「鹿波三十三番相撲」「宇留地の虫送り神事」   穴水町教委は、町無形民俗文化財に同町鹿波(かなみ)の「鹿波三十三番相 撲」と宇留地(うるち)地区の「宇留地(うるち)の虫送り神事」の2件を加 えた。町無形民俗文化財の指定は27年ぶりで、同文化財は計5件となる。  鹿波三十三番相撲は毎年9月に鹿波白山神社境内で行われる。神社にすみ着 いた大蛇を退治しようと村の力自慢が次々と挑み、33人目が退治したとの伝 承にちなみ、33番目の取り組みの勝者が大関に選ばれる。  宇留地の虫送り神事は6月下旬に行われ、住民が害虫のウンカを追い払うた め、たいまつを手に「ウンカ、ウンカ出て行け、泥虫はまいまいせ」と叫び、 農道を進む。火が並ぶ光景から狐の嫁入りとも言われる。  町教委によると、いずれも江戸時代から続く行事で、少子高齢化による担い 手不足で存続が危ぶまれている。能登のキリコ祭りが今春、文化庁の「日本遺 産」に認定されたことを機に、新たな文化財指定を検討していた。 〈10〉2015年10月29日(木)北國新聞朝刊----------------------------☆ ◎能登のブドウ葉茶、中国へ進出 穴水町の会社が上海で商談会 健康志向の 富裕層をターゲットに  穴水町で栽培されている赤ワイン用のブドウの葉で作った茶が28日、中国・ 上海で2日間の日程で始まった商談会で紹介された。抗酸化作用があるポリフ ェノールを多く含むブドウ葉茶は、県内外でファンが増え、今回は中国の富裕 層などをターゲットに初めて海外に出品された。茶を販売する穴水町の企業関 係者は「能登産の茶が海外でも親しまれる一歩になってほしい」と商談成立に 期待した。  ブドウ葉茶は、能登の素材を生かした商品開発に取り組む有限会社「クリエ イト」が2年前に考案した。秋に赤く色づく葉を収穫して製造し、甘い香りと 酸味が楽しめる。  商談会は、日本企業の中国進出サポート事業を手掛けるアンビシャス(東京) が主催した。出展商品は国内各地から募り、同社が絞り込んだ。県内では9月 中旬に金沢市で面談会を開き、クリエイトの森本敬一社長がアンビシャスの魚 佳章代表に茶を売り込んだ。  健康に良いとされる成分が含まれるブドウ葉茶は、東京・六本木ヒルズの美 容サロンでも採用されている。魚代表によると、健康に関心が高い中国の富裕 層から人気が出ると考えられるという。  ブドウ葉茶は、紅葉したブドウ畑の美しさから、イタリア語で小さな楽園を 意味する「ピッコロ パラディーソ」と名付けられている。商談会に参加する 県上海事務所の中亮介駐在員は上海のスーパーなどで県産の食品を手にできる 機会が増えているとし「商談会で県産品の認知度がさらに向上してほしい」と 期待を込めた。 ---------------------------------------------------------------------- ・この記事は北國新聞の記事データベース「ホッコクシンブン・ドットコム」  から抽出しました。申し込みはhttp://www.hokkokushimbun.com/まで。 ・北國新聞「穴水ニュース」の記事本文はすべて北國新聞社の著作物です。コ  ピーや加工、再配付はしないでください。 ・ふるさとメール・穴水の申し込みや解除は穴水町や北國新聞のホームページ  から行うことができます。   穴水町のホームページは http://www.town.anamizu.ishikawa.jp/   北國新聞のホームページはhttp://www.hokkoku.co.jp/ ----------------------------------------------------------------------